草露白(くさのつゆしろし)
「白露 」昔の人は草木に降りた露が白濁したように見えることに秋の訪れを感じたそうです。
第四十三候 「草露白」露は夏から秋にかけて季節の変わり目に、朝晩の気温が下がる時によく見られます。草の下では虫たちも大合唱ですね。
今日9月9日は「重陽の節句」ですね。中国には「陰陽思想」というものがあり、この世の全てのものは「陰」と「陽」で成り立っているという考えがありました。そして数字の奇数は「陽」を表すために、縁起がいい数字だと考えられました。「九」という数字は陽の気が極まった数字。その数字の「九」が重なった9月9日は陽が重なった「重陽」となったそうです。重陽の節句は別名「菊の節句」ともいいます。中国では邪気を払い長寿の効能があると考えられていた菊を用いて、この重陽の節句を祝っていました。
印象の薄くなった重陽の節句かもしれませんが、菊が咲いているのを見つけたら、立ち止まって菊の花を愛でて節句を祝いましょう。